kintoneを失敗せずに導入する方法は?

サイボウズのkintone(キントーン)を失敗せずに導入する方法はあるのか?重要なのは、kintoneにできないことをしっかりと把握し、構築も含めた全体の費用を理解することがと思います。

目次

kintone導入失敗事例はkintone hiveに溢れている

kintoneについては、事例を紹介するイベント”kintone hive”というものがあります。様々な業種職種の失敗成功事例が紹介されていますので、是非チェックしてください。(私も登壇経験あります)

kintone hive
私のkintone hive

失敗からのスタートな事例が多いですが、失敗しない方がいいに決まっている。事例を見て、失敗を回避することはできます。

kintone標準機能でできることできないこと

kintoneというサービスには、ライトコースとスタンダードコースの2種類のコースがあります。ライトコースとスタンダードコースで、かなりkintoneの使い方やアプリ設計が変わってきます。

ライトコースは別サービスとの連携やjavascriptやcssを用いたカスタマイズができません。それに対してスタンダードコースはカスタマイズやプラグイン導入など、kinotneの機能を活かした連携が可能となります。ここで注意しないといけないのは、kintoneの標準的な機能が変わるわけではありません。

  • プラグイン導入可能
  • API利用可能
  • Webhook利用可能

など、カスタマイズに加えて連携もできるようになりますがkintoneが別のサービスの様に大幅に変更されるわけではないのです。

kintoneの機能を拡張すればできることは増えるけれども

大幅に機能が変わるわけではないですが、いろいろなサービスと連携することでkintoneを利用してできることの幅は広がります。

  • 自動で帳票出力
  • 会計ソフトとの連携
  • アプリ間集計

など、通常kintoneだけでは実現できないことが実現可能となります。いろいろできて便利そうだからと導入を決定する。この考えがkintone導入の失敗につながります。

ゼロから構築がスタートするので、社員の人件費も考慮する

kintoneのアプリ作成はいくつか方法がありますが、はじめから作成だとこんな画面

まっさらです。アプリストアとかで作成済みのアプリもありますが、それも業務に合わせて修正する必要があります。つまり、導入してすぐに使えるわけではない。アプリを作ったり、設定をする社員の人件費もコストとして考える必要があります。

プロに頼むべきかどうかは、どこまでkintoneに求めるか

ここまで書くと、私はkintone否定派の人間に見えるかもしれません。一応2019年からサイボウズ公認のkintoneエバンジェリストです。お金を出せばkintoneでできないこともない。でも、そこまでしてkintoneにさせる必要はあるのかと考えて欲しいです。

今利用しているツール、例えばExcelからkintoneに乗り換えたいと考えた場合。Excelの機能全てkintoneに持たせたいならExcel使った方がいいです。月に請求書10枚ぐらいしか出力しないのに、kintoneと帳票出力の連携サービスを契約するのはコストとして勿体無い。kintoneで何がしたいかを具体的に、たくさん考える。一気にアプリ作成はしないが、スタンダードコースなら1000個までアプリ作成できます。使い倒す計画があればkintoneのコストも安く感じるでしょう。

導入をプロに頼ると早いが、契約切れると速度は落ちる

kintoneにできるかできないかの把握は大変ですし、最初の業務改善部分はkintoneを理解しているプロに頼むのもひとつでしょう。私は、どの企業にも頼まずサイボウズのヘルプすら利用せず(存在知らなかった)に進めてきたので、必ずしもプロの手がいるわけではなありません。

簡単な構造のアプリで運用するつもりなら、サイボウズのコンテンツを見ながらでも十分に活用できるアプリは作成できます。連携サービスが必要で、教育も並行して進めていきたい場合はプロに頼むのもひとつでしょう。

kintoneの機能を理解し、コストが大きくかかる可能性があることを知っておく。これだけで導入失敗するリスクはかなり権限されると思います。

kintone導入失敗回避

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