医療介護業界 紙印鑑FAX課題をどう解決するか

医療介護業界に限らずでしょうが、「これ時間 無駄にしているな・・・」と感じることありませんか?

私はあります。毎回同じ文字や文章を入力していると「これマクロ組めないのか・・・」

医療介護業界に焦点を当てて、これってどうにかならないのかってことをちょっと考えてみました。

良ければやってみればいい!!

【サイボウズ製品 医療情報システムの安全管理に関するガイドラインについて】YouTube

医療介護現場の紙記録ってどうにかならないのか?

多くの医療機関が電子カルテを導入し、ベッド数の規模が大きくなればなるほど電子カルテの導入率も高くなる傾向にあります。

根拠⇒医療情報システム(オーダエントリ・電子カルテシステム)導入調査

介護現場でも介護ソフトを導入している(請求業務をスムーズにするためにほぼ必須)

しかしながら、電子カルテや新しい介護ソフトを導入するとなると、初期費用や維持費がかかります。

電子カルテの普及率は100%ではありません。紙記録が紙媒体でのやり取りが主となる病院や事業所がまだまだ多いのが現状です。

やりたい業務の時間を作りたい

費用がかかってしまう職場のデジタル化

デジタル化すれば、最終的にはかかった費用以上のメリットがあると思います。

人件費を削減できるという考え方ではなく、

bozu
時間があれば、あんなことしてみたけど、、、時間がない!!

アイデアを考える時間もないって状況から、1日1時間は業務時間で「ゆっくり考える」って時間大切じゃないかと思います(中々そんな時間作れないんですけどね)

ただ、業務改善の結果時間を作ることは不可能ではありません。

月間1万件を超える契約のペーパーレス化で月間約15,000時間削減

紙は職場内など共有時に困る

紙記録の辛いところは、情報共有出来る人数が限られてしまう(物理的に閲覧できる人間が限られている)ということでしょう。

誰かが記録をノートに書いている時に、ノートに書かれている内容が確認できない。ルーズリーフ形式なら書く際に一部外せばいいですが、外すということは戻さなければならない・・・面倒くさい

紙にGPSをタグをつけている人はいるかもしれませんが、私の周りにはいません。誰が持っているか分からない。

bozu
〇〇さんにカルテどこにあるか知ってる?

カルテ探し、記録探しが日本中で行われています。紛失したわけではないですが、紛失してしまうと見つけることは難しいかもしれませんね

特にキンボウズは字が汚いので紙記録大嫌いです 笑

紙は保管場所に困る

データを残しておくために、HDDや物理的サーバー、クラウドサーバー等どれにしても費用はかかります。

紙記録だと紙代に加えて、保管場所の確保も大変です。

重いし、かさばるし、劣化するし、そもそもどれくらいの期間保存しなければならないのかと言うと

記録の保管期間
医療:診療録(カルテ)は診療完結の日から5年
介護:介護保険サービスが終了してから2年

事業規模が大きくなればなるほど紙記録の保管場所に困る。

保管期間を過ぎた書類の処分にも費用がかかります。

【kintone Box連携プラグイン kintone容量対策】YouTube

情報検索が困難(探すのが手作業になりやすい)

いざカルテが必要となった時・・・

紙記録であったならば、保管場所から(段ボールの中から)探すしかありません。

〇月〇日の記録を見たい、この人は〇年△月に退院したから、〇年△月の退院患者の記録が入っている段ボールはどこだろう?

kinbozu
私探しに行ってきます

日々記録を書いても、活用できなければ勿体ないと考えちゃいます。記録を探すために1日費やすってこともあるかもしれないですね。

医療介護業界の課題に対して、どうすれば良いだろうか?

補助金ドカーンとだして、日本中電子カルテ化して、業務改善!!

「これが働き方改革!!」

診察券が1枚で全国どこの医療機関受診してもカルテは共有されます。

なので、診察券は医療機関ごとに発行されません。

北海道の人が沖縄旅行時に風邪を引いて受診しても、kintoneの共通番号を用いることで、既往歴や薬剤情報が閲覧できるとか?

医療機関ごとに診察券がありますが、全て財布に入れておくなんて困難です。特にご高齢の方は複数の医療機関を受診される方多く、お薬手帳も持参をよく忘れてしまう

医療版マイナンバー

厚生労働省は2020年度中にマイナンバーの医療版とも呼ばれる「医療等ID」を導入することを決めています。個人の健診結果などの医療情報を、医療機関が変わっても確認できるようになるかもですが、実際どうなるんでしょうか・・・

デジタル化の先がキラキラしているように思えますが、今のやり方を変えるってことは大きなストレスに繋がる可能性があります。

新しいやり方を覚えることが出来れば、1時間の仕事が30分で終わるとしても、覚えるまでに膨大な時間を費やす必要があるかもしれない。覚えたとしても、また変わるかもしれない・・・

それでも前に進みたくなるような事例を発信していく必要がある。デジタル化した結果良くなった事例が業界で溢れかえれば、全体の流れが変わるかもしれない。

FAX、電話がメイン連絡方法である医療介護業界

  • 届いているのか分からないFAX
  • 届いていれば届いたとFAXを送り返してくれと言われるFAX
  • 担当者がつかまらず、簡単な要件も伝えられない電話
  • 結局情報を送りあうことになる電話
  • 言った言わないでログが残らない電話

FAX送り間違えて損害賠償に繋がる危険性があります。

医療介護でメールやSNS、クラウドサービスを使って連携している医療機関や地域ってどの程度あるのか?

以前、入所申請アプリをkintoneで作成してみました。

クラウドで繋がって情報共有できれば、FAXや電話よりもスムーズにスピード感のある連携ができそうです。

便利ツールも相手次第

どれだけ優れたシステムやツールを導入していたとしても、他者がそのツールを導入していなければ連携出来ません。

システム同士がプラグインなどで繋ぐことができればいいのですが、情報を抽出するだけで費用がかかる場合もあります。

結局、CTやレントゲンを撮影しても他の医療機関にはCD-R等に焼いて渡すしかないとなると、連携に時間がかかってしまう。

メールは危険だ!!
クラウドは危険だ!!

電話もFAXも不便で危険だと思います。要はしっかりとしたルールの中で運用すれば良いだけでは?

地域包括ケアシステムという夢

地域包括ケアシステムを構築する為に連携が重要だと、色々な研修やセミナーで言われていますが、人の力だけでは物理的に超えられない壁が沢山あります。

地域に任せられても地域の予算や法人の壁など・・・

クラウド連携で手厚い加算があっても初期投資がかかるのであれば導入は困難でしょうし、誰が主導で動けばいいのか、人口・病院が多い地域ほど統率が難しくなるのかな?

「〇〇市の緩和ケア病棟の空きを知りたい!!」さて、どういった手段があると思いますか?

ひたすら電話で担当者に聞く

ホテル予約なら多くのサイトで空き情報を確認できます。

医院やクリニックであれば、最近はネット予約できるところも多く、待ち時間が予想できます。

しかし入院や入所になると急に開示されている情報が少なくなります

一部の医療機関や、介護施設ではおおよその待機状況をホームページなどでアップしているところもありますが、出来れば1つの画面で検索と申し込みまでできれば有難いです。

民間会社が運営している老人ホーム紹介サイトでは、空き情報などを掲載しているので、似たようなもので病院バージョンがあればいいんですけど、老人ホームよりも回転率が高い病院の空き情報をリアルタイムに表示するには色々と課題が出てきます。

こういった情報管理もkintoneを始めとするクラウドを利用すれば楽なんですけどね~

ここぞって時に困る

老人ホームを探すのも、病院を探すのも、割と切迫している状況が多い。

医療介護に関わる職員で

「情報共有が地域で完璧」

なんて人いないと思います。

一般の方からすると老人ホームも病院も知り合いの口コミとホームページぐらいでしか情報は得られない。

だから専門職を頼る、専門職は情報を得るために片っ端から電話する・・・もう少しスマートになればいいのに

先行事例と実績が重要か?

良い取り組みがあっても法人内でしか導入していない。それでは、業界自体が成長していきませんよね?

「学会」「研究会」で実績や取り組みを発表する機会がありますが、一般の方には敷居が高く、参加したいとしても専門用語が飛び交う中で中々理解できない部分が多いのではないかと思います。

かと言って、過剰な広告は出来ません。厳しい制限の中でいかに自事業所をアピールしていくかを苦慮しなければいけません。

ITリテラシーの向上とともに、医療介護×クラウド連携の先行事例が増えていけば導入に前向きになる人が増えると考える。なので色々と発信しています。

面白そうな事例があり、成功しているのであれば参考にして(パクって)しまえばいい

ただ、まだまだ情報不足状態ですけどね・・・